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今年2011年も古嵜先生のドイツリート公開レッスンが行われ…

 昨年の秋に続いて、今年2011年もドイツから帰国中のドイツリートの名歌手、古嵜靖子さんを招いて、マエストローラ音楽院と日本ドイツリート協会の共同で、ドイツリート公開レッスンが開催された。

今回も4名の熱心な受講者に、古嵜先生の熱血指導が・・・。
この写真は受講者がシューベルトの「ゲーテの詩による歌」について指導を受けているところ。

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先生の指導は、いつも作曲家が選んだ詩の主人公、伝えたい内容、そしてその背景となる感情のすべてを理解するところから始めなさい・・・と始まる。

たとえば、ヴォルフの歌曲「小さいものでもウットリさせることができるわ」であれば、46曲もある最初の歌として、軽い、素敵なオードブルのように、一言一言を、決して重くしっかりと歌うことのないように、軽く、召しあがれ・・・という雰囲気を出すようにしなさいと。

マーラーの「誰がこの歌を作ったの?」という民謡から取った歌であれば、楽しい田舎の民謡らしさを出して、タララン〜〜タラリン〜〜 とリズミカルに歌うとか。

シューベルトの「ただ憧れを知るものだけが」という、ゲーテの詩から取ったものであれば、天涯孤独の旅芸人の娘の寂しさや手に入らない愛へのあこがれを”五臓六腑が燃えるようなせつなさ”で表現するとか。つまり、歌唱の技術からではなく、まず、心の内側から入ることが必要・・・とか。

シューベルトの「鱒」であれば、川の岸で、鱒が勢いよく自由に泳ぎ回っている様子を、生き生きと表現し、伝えること・・・だとか。 語り手に代わってどのように描写できるかが歌手に問われるのだ。

古嵜先生の考えでは、ドイツリートには以下の5種類があるそうだ。
1. 自分の気持ちを歌う。
2. 相手に話しかける。
3。 自然の情景を描写する。
4、 バラード:一人で何人かの人たちを演じる(魔王、子供、父親の例のように)
5、 自分の中に入っていく(ヴォルタンの例)

そして、この日の4時間半にわたるレッスンでは、貴重な数々のアドバイスが・・・。

1.子音を強くしすぎることで、母音(歌の流れ)を殺さないように。 子音を軽く短くすることで、次の母音に息をたっぷり使えて、より少ない息で歌の流れをつくることができる。
2.子音では、舌やアゴにチカラを入れすぎず、舌を軽く使うだけで弾力的に発音。たとえば、MEIN
(マイン)と発音するとき、最後のNの発音で舌を上の歯の内側まで動かすと、喉が閉まって声の響きが止まってしまう。Nは舌の先を上あごの真ん中で止め、のどをあけたままにすることで、響きを変えないことができる。
3.全体の流れを歌うために、一つ一つの言葉を、個別にしっかり歌いすぎないように。
4.高音域も、中音域も、低音域も・・・同じように喉をあけて、声の緊張感を保つこと。
5.声を前に響かせるためには、アタマの重心を後ろに持ってきて、ウシロをあけて響かせる。
6.高音域は派手に聞こえるが、意味のあることは大抵中音域で表現される。中音域をしっかり響かせることは、とても大切。
7.大きな溜息を表現する前には、大きく息を吸う。
8.悩みを歌うときは、特に、技術からでなく、心の内側から入ること。
9。 母音の(日本風に言うとアイウエオ)のそれぞれの歌い方[あごや口の形」が離れすぎないようにしておくと、あごや口のをあまり動かさないでおけるので楽になる。

そして、10数名の聴講者たちも、熱の溢れる古嵜先生のレッスンに「わずか1時間足らずのレッスンで皆さんの声が激変するので、感動しました。勉強になりました。」などの感想を残して家路につかれました。

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いつも、いつも、このよに素晴らしい先生方の熱意あふれるレッスンが行われるマエストローラ音楽院・・・・声楽だけでなく、弦楽器、管楽器やピアノまで、マエストロ、マエストラたちによる指導が目白押しです。 ぜひ、定期的に以下のHPをチェックしてみてください。

http://www.maestrora.jp/index.html









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